2015年 07月 27日
夏休みの宿題・標本箱
『キュッパのびじゅつかん』ってのを覗いてきた。
会場に入ると、いきなり吹き抜けの真下が途方も無いことになってた。
見渡す一面に糸くずからドングリからタイルの割れたのからボルト・ナットの類から絵葉書から、もうありとあらゆるガラクタが並んでて、この箱の中に自由に並べて、マイ標本箱を作るのだ。
大人も子供も男も女も、思い思いの品を箱に詰めていく。色で分ける人、用途で分ける人、格好よくしようとする人、デタラメな人…。出来上がった箱を眺めると、何かその人の頭の中の一部が見えるような気がするんだ。でも圧倒的に子供の箱が面白いの! 大人はつい体裁を取り繕おうとするけど、子供は「欲しい!」となったら何が何でも入れたいから、素直に得体のしれないものを平気で並べていく。大人の箱はやたら作為的なのだ。
別室には食器、民具、砂から石からメダカまで、ありとあらゆるコレクションがあって、その脈絡があるようなないような佇まいを眺めてると、自分の中のなにかが、むくむくと沸き上がってくる。
つまり僕らはキュッパの思う壺ってことさ…。キュッパって何かって? それは行ってのお楽しみさ…。
by go-go-shiosenbe | 2015-07-27 13:21 | 銀の輔旅日記