オッサンビル、再び輝く

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 確か上野は東西南北あった気がする。いや、南はなかったかな?その代わり上野公園って住所はあるけど。東上野と聞くとすぐバイク屋街を思い出す。250のバイクに乗ってた若い頃、ヘルメットやパーツを買いに来た。でも今は更地や抜け殻や新しいオフィスビルなんかがあって、様変わりした。僕もここを歩くのは、かっぱ橋商店街の七夕祭りん時くらい。近所に地下鉄銀座線の車庫があって、地下鉄のくせに地上に踏切がある。たった1回だけ遮断機が降りた風景に遭遇したことがあって、そりゃ感激したなぁ…。

 だから裏通りも、あまり表情が無い。空店や何年も使ってない古いビルなんかも多いらしい。そのひとつの4階建てビルが、一気に命を吹き返したんだ。自由な発想で家造りモノづくりをするゆくい堂っていう工務店が1棟丸ごと使って、1階は工務店、上には不思議な小屋を配置した手創り系のお店、そして最上階4階に、route booksって本屋を作った。

 本屋かなぁ、ここ。ブックカフェっていう、広々としたワンフロアには観葉植物もたくさんあるし、建築部材みたいなパーツを磨き上げて置いてある、アンティークな品もある、そして全てが商品。椅子やソファやテーブルも様々、パレットを積み上げたパレットや、あちこちの古材を貼り混ぜた壁や、作り込み過ぎないリノベーションが楽しい。でも本は不忍ブックストリートの雄・往来堂書店の笈入さんセレクトだから、ぽっと出の品揃えじゃないのだ。ここならミニライブやトークイベントもばっちり、プロジェクターもあるから、面白い企画も出来そう。しかも屋上からは銀座線の車庫も目の前!

 入谷と合羽橋の中間地点、小さな工場や会社の間に木造家屋の住宅も残るエリア、一度役目を終えたオッサンビルが、若いセンスでもうひと花さかせちゃうよ、マジで。

by go-go-shiosenbe | 2015-11-25 13:49 | 拠ん所なく歩く日々

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