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南大塚萬重宝アーカイブ2002年6月号

*****ミナミオオツカヨロズチョウホウ*****


*******南大塚萬重宝***2002年6月3日号***


ヘッドラインニュース


*大塚では老舗の部類に入るふぐ屋『三浦屋』の地下に、『うさぎ』というスナックがある。そこの入り口に、3周年のお祝いで生花が飾ってあった。送り主は同業者『てんとう虫』。てんとう虫がうさぎに花を贈ったという心温まる事件だ。壁には演歌歌手風に変身した伊丹幸雄のポスターが貼ってある。


*先日、南口駅前の交番のお巡りさんが自転車に乗って、巣鴨警察署に帰る姿を目撃した。その背にはエレキギターのソフトケースがあった。それが彼の持ち物なのか、落とし物なのかは定かでない。少なくとも、近所にあるオレンジスタジオで練習する姿を見たことがないことだけは確かである。


*北口の公衆トイレの隣に、平日、毎朝野菜を売るオバサンが店開きをする。そこに必ずもうひとりのオバサンがいる。この人は近くに住んでいるらしいのだが、既に商品の値段も熟知し、どっちが主人か分からないほど、その場に馴染んでいる。


*天祖神社から遠くない所に、イスラム教のモスクがある。ちゃんと玉葱みたいなドームもついた本格派である。中には礼拝所や水浴する場所もあり、日本人の信者も訪れるという。トイレの位置や方向も決まっているし、何より玉葱ドーム作りが大変だったと、このモスクを制作した大工さんはしみじみと言った。



今日の大塚


 大塚もご多分に漏れず、一軒家の商店が激減している。敗戦後の闇市マーケットの名残だった南口の商店街は、70年代に大幅な区画整理が行われ、詰まらないビルの集まりになった。北口の商店街は、安飲み屋と食べ物屋ばかりになった。大小のスーパーが出来、残った個人商店も、嘗ての栄光の影は見られない。

 なのに大塚で果物屋が減らないのは、一体どういうことなんだろう。スーパーやコンビニ、そして百円均一までもが多くの分野にまたがる商売をしているため、商店街の普通の店は太刀打ちが出来なくなってきている。それでなくとも果物は、八百屋でも売られるジャンル。独立した果物屋にライバルは多過ぎる。

 しかし大塚は断固として果物屋の町なんである。日常の買い物が出来る商店街自体は大した規模ではないのに、5分も歩けば4,5軒の果物屋を発見出来る。つい最近までは更にもう2軒、寄り添うように商売をしていたのだ。その上八百屋、スーパーも加えれば、いかにこの町の住人が果物好きであるかが分かる。

 昔からあるごく一般的な品揃えの水菓子屋に近い店、種類を押さえて値段で勝負する店。「こんな時間に、誰が買いに来るというんだ」という並はずれた時間まで開いている夜更かしな店があるかも思えば、「そんなに並べて、売りさばけるのか」と見ている方が心配する小さな店もある。

 ある日、一軒の店にドリアンが山積みされているのを見た。果物の王様とも果物界のホヤとも言われるあれだ。1個千円が高いか安いかは知らないが、何と翌日にはきれいサッパリ完売していた。大塚が果物屋だらけな理由が少しだけ分かった。

 そして現在、「百円で何本バナナが売れるか競争」がヒートアップする大塚の果物屋なのである。


編集後記


既に別便メールがお手元に届いていると思いますが、22日より下北沢で写真展を催します。お時間がありましたら、是非ともお立ち寄り下さいませ。


#####ミナミオオツカ・ヨロズチョウホウ#####

     誇張スレドモ嘘ハツカナイ

     

 変酋長・タカノヒロシ AB型 六白金星

###愛ノ町、大塚ノ今日ヲ貴方ニダケ伝エル###




by go-go-shiosenbe | 2018-05-24 23:20 | 南大塚萬重宝

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