南大塚萬重宝アーカイブ・2002年9月号

*****ミナミオオツカヨロズチョウホウ*****


*******南大塚萬重宝***2002年9月1日号***


ヘッドラインニュース


*駅の近くに、先頃会社更生法が適用された居酒屋チェーン『北の家族』本部がある。そのビルの道路を隔てた真ん前に、『南部の家族』という小さな飲み屋がある。しかし両者の間で南北問題が勃発しているかどうかは不明だ。


*今や溢れんばかりの風俗店とラブホテルが占拠する町、大塚。「今日はゲンダイ日」と書かれた札が、毎日ぶらさがる店も沢山ある。中には朝7時から開いている店もあり、健康的というか不健康の極みというか、「打倒池袋、打倒巣鴨!」を標榜する面目躍如。



*大塚に元祖ホームレスおじさんが帰ってきたという噂。記憶の中では最も昔から居るおじさんで、いつも幸せそうな顔をしており、北口駅前のロータリー内の花壇で大の字になって寝る姿が有名なのだ。昨冬は、大塚で一番早く毛糸の帽子とセーター(しかも黒ずくめ)を着たスノッブな人である。


今日の大塚


 モズライトというエレキギターがある。ギター弾きではないので、詳しい歴史は知らない。しかしベンチャーズに始まりグループサウンズで花開くエレキブームの中で、モズライトというブランドは、燦然と輝いていた。なにしろうたい文句が「エレキのロールスロイス」。それが価格なのか品質なのかは分からないが、古本屋で昔の音楽雑誌を見ると、必ずステージ写真や広告に登場するギターだった。

 かの寺内タケシが今も愛用し、一時期、渡辺香津美も使っていたモズライト。その社名を大塚で見つけた時の驚きは、今も忘れがたい。正しくはモズライト電子工業。一方通行の狭い道路に面した小さな雑居ビルの一階に、その名前は静かに佇んでいた。

 開け放たれたドアから覗くと、部屋の中央に長テーブルが数台集められている。その周りには折り畳みパイプ椅子が並び、おじさんとおばさんが数名づつ座っていた。しかもエレキギターを抱えて、だ。どうやらペグ(糸巻き部分)を取り付けているらしい。何とここでギターが作られているということではないか。

 冷静に考えれば、完成間近のギターが工場からやってきて、最終パーツのみを付けていたのかも知れない。もしくは不良品の交換をしていたのかも知れない。しかしエレキギターとおばさんという取り合わせは、目の当たりにしているにも係わらず、頭の中で合体しないのだ。「もしここにいる人達が、完成したギターを試し弾きしたらどうしよう?」

 ぼんやり眺めている私に気付いたおばさんは、「安くしてあげるよ」とカタログを差し出した。そこには「シャープファイブモデル」までが掲載されていたのだ。

 モズライトは大塚に健在だ。しかし今ではパソコンが並び、若い人達が忙しくギターを運ぶ姿に変わった。ペグを取り付けていたおじさん、カタログをくれたおばさん、あの光景は白日夢だったのだろうか・・・


編集後記


いやはや、暑い熱い8月でしたねぇ。飲食店と中小の事務所の多い大塚は、余所の町より更に暑かったのではないかと思います。駅前のハトもさすがにぐったりしていまして、こういう時こそ一網打尽にするチャンスだと思うのですが、正義の勇者はいないのでしょうかねぇ・・・


#####ミナミオオツカ・ヨロズチョウホウ#####

     誇張スレドモ嘘ハツカナイ

     

 変酋長・タカノヒロシ AB型 六白金星


###愛ノ町、大塚ノ今日ヲ貴方ニダケ伝エル###



by go-go-shiosenbe | 2018-05-30 21:37

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