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南大塚萬重宝アーカイブ・2002年12月号

*****ミナミオオツカヨロズチョウホウ*****

*******南大塚萬重宝***2002年12月1日号***

ヘッドラインニュース

 折戸通りをずんずん歩いて、もうすぐ旧中山道という辺りに、『スターフルーツ』という激安の八百屋がある。安売り日は更に凄まじく、みかん10キロ箱980円、リンゴももやしも10円、牛乳1リットルパック138円。野菜を箱買いするプロも多数訪れる。

北口商店街で、自転車じいさんを見た。年格好は70代後半、ダークスーツに同系色のネクタイを締め、よろよろとペダルをこいでいた。被っていた真っ白な毛糸の帽子には、しっかりとDJホンダのロゴが刺繍されていた。

 かのティンパン再結成ライブの折り、隠れゲストにもなったボーイズ演芸の最高峰、東京ボーイズのメンバー・菅六郎師は、滝野川の自宅から駐車場がある大塚まで、自転車を飛ばしてやってくる。

 その東京ボーイズが昔よく行ったという『梅香(メイシャン)』は、旨くて安い肴がある中華飲み屋。かつては更に大塚屈指の味と種類を誇っていたそうだが、一度来たお客さんの名前をしっかり覚えている凄い奥さんが病気がちなのが心配だ。


今日の大塚

 大塚3デブというのがいた。それは単に個人的な見解でしかなく、大塚の住人なら誰でも知っている情報ではないかも知れない。しかし私の中には、確かに3人のふくよかな人達がいたのだ。
 一人はスナック『カブ』のマスター。貫禄があってしかも腰が低い、立派な人だった。子供同然の私を「若旦那」と呼んでくれる数少ない人だった。かなり寒い時期になってもランニング一枚で買い出しに歩いていた。しかし、ある日を境に激痩せし始め、ふっつりと大塚から姿を消してしまった。細くなって細くなって、自然消滅したのではないかというもっぱらの噂である。
 もう一人は、違う町から毎日大塚にやってくる色白のおばさんだった。初めは小太り程度だったのだが、足の痛みのため医者通いを始めたという話を聞いてから、めきめきその姿が大きくなっていった。年に1度くらい、今も駅のホーム等で見かけるが、階段を休み休み下りている姿は痛々しい。ただ身にまとっている鮮やかな服装に、少しだけホッとする、そんなおばさんだ。
 そして『天山』という中華屋のおばちゃん。色黒でころころしていて、職業柄、年がら年中白いうわっぱりを着て、北大塚の町を歩いていた。町でも店でも旦那の姿を見たことがなかった。しかし体格の似た子供が2〜3人いて、親子で元気この上ない一家だったのだ。
 我が家に、夜店で買った緑亀がいた。水槽越しに指をさすと、それを喰おうとするほど元気で、うっかり一緒に入れたオタマジャクシを、一夜で完食した強者である。万年生きる態勢を固めたらしい亀に飽きた我が家は、天山のおばちゃんにあげてしまった。
 まもなく、おばちゃん一家は大塚を離れた。「夜逃げ」だったという人もいたが、真相は分からない。どこかの町で中華屋をしているのだろうか? おばちゃんにも緑亀にも、長生きをしていて欲しいものだ。

編集後記
 
 3人のふくよかなる人々は、大塚を楽しんでくれたのでしょうか? もう二度とこの町を見たくもないという人も、きっと沢山いるんです。その一方で大塚を偏愛する者も・・・まぁ、そうはいないでしょうねぇ。
 平成14年の萬重宝は、これにて打ち止めです。どうか皆様も夜逃げすることなく、師走をやり過ごしてください。私も、石に齧り付いてでも年を越してやります。来年も宜しくお願い致します。では、良いお年を!


#####ミナミオオツカ・ヨロズチョウホウ#####
     誇張スレドモ嘘ハツカナイ
     
 変酋長・タカノヒロシ AB型 六白金星

###愛ノ町、大塚ノ今日ヲ貴方ニダケ伝エル###


by go-go-shiosenbe | 2018-06-04 09:10

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