2018年 07月 07日
南大塚萬重宝アーカイブ・2004年8月号
*****ミナミオオツカヨロズチョウホウ*****
*******南大塚萬重宝***2004年8月1日号***
ヘッドラインニュース
大塚北口で、最近よくマギー司郎を見かける。普段着で「暑いなぁ」という顔をした時だったり、びしっと決めてタクシー待ち姿だったりするので、どうやらこの界隈に住んでいると思われる。普段着でもスーツ姿でも、彼の柔和な顔は変わらない。テレビから窺える「良い人」な感じは、どうやら事実のようである。
そのマギー司郎がよくタクシーを拾おうとしているのが、超有名店おにぎり『ぼんご』だ。髪の毛真っ白なご主人に比べて、おかみさんは元気一杯だ。背が小さいのだが、それをリカバリーして余りある声の大きさには、いつも圧倒される。自身も可愛い犬を飼っているのだが、店には犬猫の「里親募集」ポスターが、いつも貼ってある。
都電荒川線の向原電停前に、レンタルビデオ屋がある。この店頭に小さなUFOキャッチャーの景品が曲者で、ブランド品やゲーム機、ディズニーランドのペアパスポート等と豪華版なのだ。景品である野球のボールサイズのカプセルが、ほぼ同サイズの蓋のない箱に入っていて、これを掴めばゲットである。一見出来そうなのだが、途方もなく難しい。自信のある人は、いかが?
6月号のヘッドラインで話した、南口駅前交番の新築工事は、粛々と続行中である。見た感じでは、以前より相当大きな建物になりそうな気配だ。しかし今までのようにJR山手線のガードに寄生するのかどうかは分からない。もし従来通りへばりついた建物になるとすると、危惧した通り、貴重な煉瓦をモルタルで塗り込めてしまいそうだ。
大塚平成十六年夏物語
大塚の夏は暑い。汐留のようにビル林が風を堰き止めているわけではないが、あらゆる熱気が渦巻いている。膨大な数の飲食店が遠慮会釈無く歩道に突き出したエアコンの室外機は、通行人の顔を熱風で舐めあげる。その熱風を避けようとすると、放置自転車にぶつかる。中小オフィスビルに入った様々な事務所を訪れる営業車は、恐怖のアイドリングを続け、車体からは陽炎が立ち上がる。その隙間を必要以上にゆっくり徐行するパトカーが、時折3ナンバーの乗用車を停止させては、車内物色、職務質問を繰り返すのだ。
微かな救いは、学校が夏休み中のため、何処へ出勤するのだと思いたくなるようなけばけばしい顔をした女子高生や、ドリフターズの相撲コント真っ青に短足化した制服ズボンづり下げ男子生徒を見なくて済むことか。
飲み屋『日吉丸』は、斜前にあった立ち飲み『秀吉』の見守り空しく閉店した。焼き鳥『リョウマ』は、大塚の夜明けを見ることもなく、「本場大阪鶴橋の味」の焼き肉屋へ転向していった。
気が付いたら『山下書店』の強面店長の姿が見えない。何となくのんびりムードなのは、『あおい書店』方式への進路変更なのだろうか? 歩道に面した書棚の雑誌も、大塚の暑さに辟易していることだろう。
天祖神社前のスーパー『田島家』は、小振りながら鮨職人の実演販売や、魚を目の前でさばいたりして、新顔ながら健闘している。その一方で、北口商店街の老舗スーパー『マイフレンド』は倒産。真向かいの八百屋もシャッターが降りっぱなしで、界隈の薄暗さを助長している。
バー『黒すぐり』、カレー『モアナ』,『ビバーチェ』と相次いで閉店。前者2店は居酒屋、後者は、向かいにある『串駒』の支店になるようだ。
せっかく吹いた夜風も生臭い大塚。南北を代表する大型スーパーの『よしや』は午後11時、『ライフ』は午前0時に閉店時間を延長し、寝苦しい夏の大塚を応援するのだった。
編集後記
7月17日に決行されたウクレレブラザースのライブに御来場頂きました皆様、この場を借りて厚く御礼申し上げます。お陰様で、『巣鴨歌謡ホール』始まって以来の入場者を記録することが出来ました。内容については、深く追求しないで下さい。
暑い夏が当分続きそうです。町を歩いていると、生命の危機を感じるほどの日射しと熱風の直撃を受けます。もう8月一杯を夏休みにしたいものです。お互い決死の覚悟で、このバカげた季節を乗り切りましょう。
#####ミナミオオツカ・ヨロズチョウホウ#####
誇張スレドモ嘘ハツカナイ
変酋長・タカノヒロシ AB型 六白金星
###愛ノ町、大塚ノ今日ヲ貴方ニダケ伝エル###
by go-go-shiosenbe | 2018-07-07 15:17 | 南大塚萬重宝