南大塚萬重宝アーカイブ・2004年9月号

*****ミナミオオツカヨロズチョウホウ*****

*******南大塚萬重宝***2004年9月1日号***


ヘッドラインニュース

ガン研通りに、ファミレスのジョナサン経営の居酒屋『ちょいす』がある。この店の真ん前にある街路樹には、夕暮れ時になると大塚中のスズメが集まってくる。その騒がしさは尋常ではない。葉が茂っているので、一体何羽のスズメがいるのか分からないが、この木からあぶれたスズメが隣の木にまで進出するほどだ。

今や大塚随一の祭りと化した阿波踊りは、今年も8月26日に催された。平和電業という電気設備会社の平群(へぐり)さんはずんぐりした体型で、とてつもなく訛っているが、町内の連で三味線を担当する。きっと大塚でもっとも三味線の似合わない人だと思う。しかし数年前に病床に着いたと聞く。その後の案配は知らないのだが、元気に三味線を弾いていることを願うばかりだ。

祭りといえば、突如昨年催された『よさこい祭り』のようなものは、今年も行われるのだろうか? あれは隣の池袋で開催される『ふくろ祭り』の一環だった可能性が高い。普段は違法駐輪で溢れる南口駅前広場が、その大塚会場となった。しかし昨年は大雨だったのである。もう懲りたのか、捲土重来を期しているのか、その推移を見守りたい。

界隈でも老舗の飲み屋で、芸人のご贔屓も多いという焼きトンの名店『富久晴』に、今年のお盆休み中、作業車両が連日止まっていたようだ。店内改装をしたのかも知れない。が、この時期開け放たれた入り口から縄暖簾越しに垣間見た限り、どこかをいじった形跡が認められない。しかし閉店時間が早いため、なかなか偵察に行ける暇がない。確認済みの読者諸氏がいたら、是非教えて頂きたい。


大塚オート三輪物語

 バブル華やかりし頃、山手線沿線屈指の見放された町・大塚も例外ではなく、さすがにその恩恵に与った人がいたようだ。ベンツやBMWは勿論、やたらに車高の低いガルウイングのスーパーカーが路上駐車し、数台のロールスロイスが駅前を行き来していた。しかしそんな成金車の数倍恰好良い車が、界隈を駆け巡っていた。頑強なボディーと、そのイメージを高めるような深緑の彩色。しかも可愛らしい顔を持った昭和の担い手・オート三輪であった。
 大塚駅北口から巣鴨へ向かう抜け道になる坂がある。その坂の入り口がある道は、片側2車線もあるのに、唐突に行き止まる不思議な袋小路で、どうしたかったのか全く分からない。今では盆踊り会場にもなる程のスペースがあるような道である。その途中に『大塚商店』はあった。よくアパートの外壁に使われたコンクリートブロックや、砂利、セメントを売る店だ。そのやたら高さのある車庫兼店舗に、オート三輪が二台も鎮座していたのだ。
 荷台は一人前のトラックサイズなのだが、運転台部分が三角にすぼまっていて、しかも車幅が狭かった。当時でもレアな古さながら、きれいに磨かれたオート三輪が、狭苦しい折戸通りを走る姿は、自動車に詳しくない私でも惚れ惚れする光景だった。しかし次第にオート三輪は町を疾走する姿を見なくなり、車庫に並んでいるばかりになった。そして恰幅の良い、しかもサングラスをした強面のおじさんが、車庫前に立っている。
 いつの間にかオート三輪は、その姿を消し、おじさんも見かけなくなってしまった。そして昨年、その車庫跡に『M』という喫茶店が出来た(萬重宝17号参照)。店内には実車のミニクーパーが置いてある。ふらりと訪れた私がコーヒーを飲んでいると、男性がひとりカウンターに座り、コーヒーを飲み始めた。そう、昔オート三輪の前に立っていた、あのおじさんだった。
 「私の兄です」と、物腰柔らかなマスターが、私の質問に答えてくれた。目が悪くなり、廃業したそうである。あの格好いいオート三輪はどうしたんだろう? 店を出てから、その質問をしそびれたことを、私は思いだした。


編集後記

五輪騒ぎには、正直ついていけないものがありました。周囲は「メダル、メダル」と囃し立て、いざ負けると「戦犯」呼ばわりです。悲壮な覚悟で臨み、銅メダルを取ったのに仏頂面をする選手。叫ぶアナウンサーとレポーターに、がら空きの観客席では、妙に日の丸ばかりが舞っておりました。おちおちニュースも見られず新聞も読めない日々。まぁこの騒動に乗らない私は「非国民」ということで、一件落着。皆さんは、良き日本国民でしたか? それとも非国民でしたか?


#####ミナミオオツカ・ヨロズチョウホウ#####
     誇張スレドモ嘘ハツカナイ
     
 変酋長・タカノヒロシ AB型 六白金星

###愛ノ町、大塚ノ今日ヲ貴方ニダケ伝エル###


by go-go-shiosenbe | 2018-07-07 15:19 | 南大塚萬重宝

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